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医療コラム

2023.11.21

インフルエンザで病院に行かないとどうなる?

インフルエンザで病院に行かないとどうなる?インフルエンザとは、インフルエンザウイルスの感染によって高熱や咳、倦怠感、筋肉の痛みなど風邪よりも強い症状が出る感染症です。多くの場合、自宅での休養と適切なケアでも回復することができますが、病院を受診しない場合、いくつかのリスクがあります。1.重症化のリスクそもそもインフルエンザは、通常の風邪に比べて症状がより強く、長期間続くことが特徴であり、適切な治療を行わないことでつらい症状の期間が長期化する可能性があります。また、高齢者や慢性疾患を持つ人、免疫系が弱っている人では肺炎などの2次的な感染症を併発して入院での治療が必要となったり、重篤な場合には命を落とすリスクもあります。病院を受診して早期診断、早期治療を行うことによってこれらのリスクを低下させる事が期待できます。2.合併症の発生リスクインフルエンザには先ほど述べた肺炎に加えて、気管支炎や副鼻腔炎などの合併症をおこす可能性があります。さらに、特に小児においては急速に悪化するインフルエンザ脳炎・脳症といわれる疾患を発症することがあり、重篤な後遺症や死亡にもつながるため、いつもと様子が違う、ぐったりしているなどのサインがあれば病院での即座の加療が必須です。3.不適切な内服薬を使用してしまうリスクインフルエンザだけではなく、風邪を含む他のウイルス感染症でも発熱が起こることはよくあります。ただしインフルエンザの場合、特に小児においては特定の解熱鎮痛薬(熱さまし)がインフルエンザ脳症の発症および死亡リスクを高めることが報告されています。そのため、病院を受診せずに自己判断で不適切な解熱鎮痛薬を使用することはインフルエンザ脳症のリスクを高めてしまう危険性があります。4.感染拡大のリスクインフルエンザは感染力が強く、容易に周囲の人に感染を広げてしまいます。だからこそ5類感染症に指定されており、学生では出席停止期間が定められています。(社会人には法律に基づく強制的な外出制限の基準はありません。)きちんと病院を受診して診断を受けていない場合、インフルエンザにかかっていると知らずに他の人に病気を広げてしまう可能性があります。その結果、高齢者や免疫力の低下している方に重篤なリスクをもたらしてしまいます。病院を受診するメリット1.適切な診断と治療病院を受診することで症状の評価と必要に応じた抗原検査などを行い、原因が何であるかを突き止めることができます。症状に合わせた処方を受けることができ、さらにインフルエンザの場合には抗インフルエンザ薬を用いることによって症状の期間を短くすることもできます。抗インフルエンザ薬は、なるべく発症初期、遅くても48時間以内に使用開始することが、効果を出すために必要となります。そういう観点でも早めに医療機関を受診することをオススメします。2.合併症の予防早期に診断および治療を開始することで、合併症のリスクを減らすことができます。特に、高リスク群の人々にとっては、恐ろしい合併症を未然に防ぐことにつながります。まとめインフルエンザは自宅での療養が可能な場合もありますが、病院を受診することで、重症化や合併症のリスクを減らし、適切な治療とアドバイスを受けることができます。特に、高齢者や妊娠中、免疫力が低下しているなどリスクが高い場合は、早めに医療機関を受診することが推奨されます。健康を守るためにも、インフルエンザを疑う症状が見られたら、迷わず医師の診察を受けましょう。病院に行くのが難しい場合、いしゃクルでの往診でインフルエンザの検査・診療も可能です。また、いしゃクルは、健康保険適用です。東京都にお住まいのお子さんの場合、医療証が適用となります。お困りの際は、お気軽にご相談下さい。

2023.12.5

インフルエンザとアセトアミノフェンについて

小児におけるインフルエンザとアセトアミノフェンの関係についてインフルエンザは主に冬季に流行するウイルス感染症です。インフルエンザウイルスに感染すると高熱、咳、のどの痛み、関節痛、筋肉痛などを自覚し、一般的に風邪よりも症状が強く出ることが多いです。また、時に重症化して肺炎や脳炎などの合併症を引き起こし、命に関わることもあります。インフルエンザの治療には、タミフルRやリレンザR、ゾフルーザR、イナビルRなどの抗インフルエンザ薬が用いられますが、これらの薬はウイルスの増殖を抑えるものであり、直接熱を下げる効果はありませんし、高い効果を得るには発症から早いタイミング(48時間以内)に開始する必要があります。そこで、インフルエンザに伴う発熱や痛みに対しては解熱鎮痛剤が併用されることが多いですが、これらの薬の中には小児のインフルエンザと相性が悪いとされるものもあります。この記事では、小児のインフルエンザに使用できる解熱剤として比較的安全なアセトアミノフェンという薬について、その特徴や注意点を解説します。アセトアミノフェンとは?アセトアミノフェンは解熱鎮痛剤と呼ばれる薬の一種です。その名の通り、熱を下げる「解熱剤」としての効果を持つと同時に、痛みをとる「鎮痛剤」としての働きも持っています。熱を下げる仕組みとしては、脳にある体温を調整する部位に働きかけて体の血管を拡張させることで熱を外に逃がし、体温を下げるとされています。また、痛みを引き起こす物質が体内で生成されるのを阻害することで、痛み止めとしても働きます。平熱の方が飲んでも過剰に熱が下がることはないので、痛み止めだけとして使うこともできますし、逆に解熱剤だけとして使うこともできる薬です。そのため、熱や頭痛、歯痛、生理痛、関節痛など、様々な場面で昔から使われています。アセトアミノフェンとは一般名(薬の成分そのものの名前)であり、製品名としてはカロナールRやアンヒバR、アルピニーRなどがあります。特長として、他の種類の痛み止めにたびたび認められる胃腸・腎臓障害や胎児への影響といった副作用のリスクが比較的少ないため、高齢者や乳幼児、妊婦などの解熱や鎮痛に多く用いられています。ただし、どの薬にも言えることですが用法用量は必ず守りましょう。アセトアミノフェンは肝臓で処理されるため、過剰に服用すると肝臓に障害を起こすことがあります。また、同様に肝臓で処理されるアルコールとは相性が良くないため、飲酒前後の服用は避けるべきです。小児のインフルエンザではアセトアミノフェンがおすすめ前述したように、インフルエンザ感染症では発熱や色々な痛みを伴うため、アセトアミノフェンやその他の解熱鎮痛薬を処方される機会も多いと思います。しかし、小児のインフルエンザに伴う発熱に対しては、解熱鎮痛剤としてアセトアミノフェンが推奨されています。その理由は、インフルエンザ脳症という重篤な合併症の発症・死亡リスクが高くなるとされているからです。まとめインフルエンザはウイルス感染症であり、高熱や咳などの症状が出ます。インフルエンザの治療には、抗インフルエンザ薬が用いられますが、これらの薬は熱を下げる効果はありません。そこで、インフルエンザに伴う発熱や痛みに対しては、解熱鎮痛剤が使用されます。しかし、解熱鎮痛剤の中には小児のインフルエンザの際には避けるべきものがあり、その一方で安全に使用できる薬剤としてアセトアミノフェンがあります。アセトアミノフェンは副作用のリスクが少なく、高齢者や乳幼児、妊婦などにも安全に使用できます。お子さんがインフルエンザに罹患した場合や、インフルエンザに罹患している可能性がある場合は、解熱鎮痛剤としてアセトアミノフェンがおすすめです。一方、成人の場合にはインフルエンザ脳症やライ症候群のリスクが低いため、アセトアミノフェン以外の解熱鎮痛剤も使用されます。また、そもそもはインフルエンザにかからないことが大切です。インフルエンザの予防には、インフルエンザワクチンの接種や、手洗いやうがいなどの基本的な感染対策が重要です。インフルエンザが疑われる症状が出た場合は自己判断を行わずに早めに医療機関を受診し、医師の指示に従って適切な治療を受けてください。

2023.12.6

インフルエンザ脳症って!?

インフルエンザ脳症って!?インフルエンザ脳症とは、インフルエンザウイルスに感染した後に、高熱や意識障害、けいれんなどの神経症状が急速に進行する病気です。特に15歳未満の小児に多く見られ、一旦かかってしまうと30%の方が死亡、後遺症も25%に残るとされる非常に怖い疾患です。インフルエンザ脳症の原因インフルエンザ脳症の原因や増悪因子はまだ完全には解明されていませんが、インフルエンザに伴う発熱に使用したメフェナム酸やジクロフェナクナトリウムといった解熱剤が関係している可能性が指摘されています。また、インフルエンザや水ぼうそうの際の解熱剤としてアスピリンを小児が使用した際に、急性脳症や肝臓への脂肪蓄積をきたし、命に係わるライ症候群という病気を起こす可能性も指摘されています。どうしたらいいの?小児のインフルエンザもしくはその疑いの場合にはメフェナム酸(ポンタールRなど)、ジクロフェナクナトリウム(ボルタレンRなど)、アスピリン(バファリンARなど)は内服を避けるようにしましょう。最近よく使われるロキソプロフェンナトリウム(ロキソニンRなど)でもライ症候群の報告があり、そもそも同薬剤は15歳未満の小児への投与が想定されておらず、安全性が確立していないため小児には使用すべきではありません。その一方、アセトアミノフェンは小児にも使えてインフルエンザ脳症のリスクを増加させることが無く、安全に使用することができます。

2023.12.15

インフルエンザにかかったら何日休むの?

インフルエンザにかかったら何日休むの?今回は、インフルエンザにかかったら何日休むの?(療養期間・出席停止期間)について、お話しいたします。小児・学生の場合小児(乳幼児)・学生の場合は、学校保健安全法施行規則というもので出席停止期間が定められています。日数と解熱の2つの要件を両方満たす必要があるので、注意しましょう。下記に詳しい表を添付しますので、ご参照下さい。乳幼児の場合(小学生未満)小学生未満の乳幼児の場合、出席停止期間は、発症した日を0日目として5日間を経過し、かつ、解熱した日を0日目として3日間であり、この期間が経過するまでは、保育施設に登園はできません。学生の場合(小学生以上)小学生以上の学生の場合、出席停止期間は、発症した日を0日目として5日間を経過し、かつ、解熱した日を0日目として2日間です。この期間が経過するまでは学校に登校はできません。社会人の場合社会人の場合は、小児や学生とは異なり、法令に基づく外出・出社制限はありません。会社によって規定がある場合もありますので、確認するようにしましょう。また、一般的にインフルエンザは発症の前日から発症後1週間程度はウイルスを排出すると言われています。ご自身の健康だけでなく、他の方への感染流行を防止するためにも会社とよく相談し、きちんと休養をとるようにしましょう。病院に行くのが辛い場合病院に行くのが辛い場合や、小さいお子さんがいて難しい場合、いしゃクルでの往診でインフルエンザの検査・診療も可能です。お気軽にご相談下さい。

2024.1.23

インフルエンザかコロナかわからない時、どうしたらいい?

インフルエンザかコロナかわからない時、どうしたらいい?インフルエンザ・新型コロナウイルスの症状は、非常に多岐にわたりますので、症状だけで見分けることは困難です。ですので、インフルエンザや新型コロナウイルスの感染が疑われる場合には、必要に応じて検査を受けることをおすすめします。インフルエンザの症状インフルエンザの症状は、38℃を超えるような高熱、頭痛、筋肉痛や全身の関節痛が比較的急速に現れ、その後に咳や痰、鼻水を伴って改善までには1週間程度を要します。インフルエンザの症状は風邪と似ていますが、より重度で長期間続くことが特徴です。また、高齢の方や持病をお持ちの方では肺炎などの2次的な細菌感染症を起こして入院加療が必要になったり、亡くなったりするリスクもあります。このため、適切な治療を早期に受けることが大切です。さらに、小児においてはインフルエンザ脳炎・脳症といわれる急激に悪化する脳症を発症することもあり、油断は禁物です。新型コロナウイルスの症状新型コロナウイルスの症状は、一般的には下記になります。・発熱の他に咳や痰といった上気道症状・のどの痛みや全身のだるさ・嗅覚障害や味覚障害その他にも、頭痛や嘔気/嘔吐、下痢、炎症で目が充血したり目ヤニが出たりする結膜炎を起こすこともあります。症状が辛くて病院に行けないとき症状が辛くて病院に行けない等の場合、いしゃクルでは、インフルエンザや新型コロナウイルスの検査・診療も可能です。 体調が優れない際やご心配な症状等ありましたら、ご相談下さい。

2024.2.6

インフルエンザの検査のタイミングはいつがいい?

インフルエンザの検査のタイミングはいつがいい?インフルエンザの検査をするベストなタイミングは、症状が出始めてから12時間後から48時間以内が望ましいとされています。これは、インフルエンザウイルスの量が検査に必要なレベルに達するのに12時間以上かかるためです。症状が出始めてからすぐに検査をしても、ウイルスが検出されない場合があります。一方で、検査をするのが遅すぎると、治療薬の効果が十分に期待できなくなります。インフルエンザの治療薬は、発症から48時間以内に投与すると、症状の期間や重症化のリスクを低減することができます。48時間を超えると、治療薬の効果は薄れてしまいます。したがって、インフルエンザの検査をするには、症状が出始めてから12時間後から48時間以内がベストなタイミングといえます。ただし、症状が出始めてから12時間経過していなくても、症状が重い場合や、高齢者や基礎疾患のある方など、合併症のリスクが高い方は、早めに病院を受診することが推奨されています。病院に行くのが難しい場合、いしゃクルでの往診でインフルエンザの検査・診療も可能です。お気軽にご相談下さい。

2024.2.13

インフルエンザB型の症状について

インフルエンザB型の症状について今回は、インフルエンザB型の症状についてご紹介します。インフルエンザB型ってどんな症状?もし、インフルエンザB型にかかってしまうと、次のような症状が現れます。1.発熱ウイルスに感染してから1-2日の潜伏期間を経て突然の発熱を生じ、しばしば39℃以上の高熱となります。2.咳乾性咳嗽といわれる、乾いた痰が少ない咳が特徴とされています。咳に関しては熱が下がった後も2週間ほど持続することがあります。3.その他の全身症状高熱に伴って寒気、頭痛、筋肉痛、全身の倦怠感が生じたり、食欲の低下や鼻水、のどの痛みなど様々な症状が出ます。症状自体は風邪と似ていますが、インフルエンザの方が症状が強い傾向にあります。その他、時にまぶしさ、結膜炎、流涙などの眼の症状が出ることもあり、これらの症状は通常、3〜7日程度続きます。これを見てもわかるように、インフルエンザB型に特徴的な症状というものはありません。インフルエンザA型とも非常に似ており、症状からA型とB型を区別することは困難です。また、症状に対する対処方法や、出席停止期間もA型とB型で違いはありません。ただ、一般的にはインフルエンザA型の方が強い症状が出やすく、発生頻度や流行の程度も大きいとされています。インフルエンザの非常に怖い合併症であるインフルエンザ脳症についても、特にA香港型の際に多発するとされますが、B型でも発症することがあります。治療薬について一般的な解熱鎮痛薬や咳止め、たん切り薬等の他に、インフルエンザウイルスの増殖を抑えるための薬が用いられます。これらの薬は抗インフルエンザ薬といわれ、症状を軽くしたり、症状の期間を1〜2日短縮することが期待できます。インフルエンザB型でも、A型と同様にタミフルR(オセルタミビル)やリレンザR、ゾフルーザR、イナビルRなどの抗インフルエンザ薬が有効です。ただし、これらの薬はウイルスの増殖を抑えるものであり、直接熱を下げる効果はありませんし、高い効果を得るには発症から早いタイミング(48時間以内)に開始する必要があります。また、(現在はあまり使われませんが)アマンタジンという薬だけはインフルエンザA型のみに有効で、インフルエンザB型には無効です。

2024.2.22

インフルエンザの検査方法とは?

インフルエンザの検査方法とは?インフルエンザは、毎年冬に流行するウイルス感染症です。高熱や咳、のどの痛みなどの症状が出るとともに、重症化したり合併症を引き起こしたりするリスクもあります。インフルエンザにかかった場合、早期に発見して適切な治療を受けることが大切です。では、インフルエンザの検査方法とはどのようなものなのでしょうか。この記事では、インフルエンザの検査方法についてご紹介します。インフルエンザの検査方法には、迅速抗原検出キットを使用することが多いです。迅速抗原検出キットとは、インフルエンザウイルスが持つ特定のタンパク質(抗原)を検出する検査方法です。鼻の奥やのどの奥に綿棒を入れて粘膜を採取し、検査キットに滴下します。検査キットには、インフルエンザウイルスの抗原に反応する抗体が含まれており、抗原と抗体が結合すると色が変わる仕組みになっています。色が変わると陽性、変わらないと陰性と判断できます。抗原検査のメリットは?この抗原検査方法のメリットは、以下の通りです。・検査時間が短い(約10~15分)・検査費用が安い・A型・B型の区別ができる・ほとんどの医療機関で実施できるまた、インフルエンザの検査を受けるタイミングは、発症してから12時間後から48時間以内が望ましいとされています。病院に行くのが難しい場合、いしゃクルでの往診でインフルエンザの検査・診療も可能です。お気軽にご相談下さい。

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